糖尿病、つまり血糖値が高いことが原因で発症する合併症のうち、もっとも多くのかたに現れやすいものを「三大合併症」と言いますが、それ以外の合併症も多数、あります。
ある人には、三大合併症よりも、その他の合併症のほうが強い症状で出てくるかもしれません。
三大合併症以外の合併症でも、決して油断がならないものばかりですので、その他の合併症につきましても、よく覚えておいていただきたいと思います。
特に、現在、血糖値が高めのかたは、これから先、細心の注意を払うためにも読んでおいたほうが良いでしょう。
血糖値が高いということは、血液中に糖がたくさんありすぎて、細い血管を上手く血液が流れないということですから、それを考えますと、他に現れる症状もいくつか想像がつくのではないでしょうか。
まず一つには動脈硬化ですね。
動脈硬化は文字通り、動脈が硬化してゆくという症状の病気です。
硬化する原因となるのは、脂肪やコレステロールで、これらが血管の内壁に蓄積してゆくため、血管が硬くなってゆくのです。
硬くなるというのは、丈夫になるということではありませんよ。
柔軟性がなくなり、ちょっとした刺激が原因で切れやすくなってしまうということなのです。
脂肪やコレステロールでいっぱいの血液のなかに、さらに糖分が加わったなら、ただでさえ動脈硬化になりやすいのに、どんどん拍車がかかることになりますね。
そして、心臓や脳の血管が詰まったり、切れたりしたら大変なことになるのは、お分かりですね。
糖尿病の合併症はどれも本当に怖いです。