インスリンは、そもそも、膵臓にある、ランゲルハンス島のB細胞という場所から、分泌しています。
ですが、体に侵入してきたウイルスを攻撃するため、自己免疫機能の働きが起こり、そのウイルスを撃退しようとしますが、その過程で、自分の体の細胞もなぜか異物として攻撃してしまうことが原因となっています。
ランゲルハンス島のB細胞がその攻撃を受けてしまうので、結果、インスリンが分泌されなくなるのです。
自己免疫反応が間違って起こることで、インスリンが分泌できなくなり、血液中のブドウ糖を上手に処理できなくなっているのが1型糖尿病です。
ちなみに、このような自己免疫反応は遺伝的な因子が強いと考えられています。
2型糖尿病の方は、治療方法として、1型と同じように食事療法と運動療法、それから、血糖値をコントロールしていきます。
2型糖尿病とは、1型とは少し違って、膵臓からのインスリン分泌量が少ないタイプです。
また、インスリンの分泌される時間、つまり、タイミングが遅いと言う症状の方です。
このような原因で、インスリンの効き方が弱いため、常に血糖値が高い状態になってしまいます。
日本人は糖尿病になる方が多いですが、1型よりも、2型糖尿病の方が多いと言われています。
自覚症状が最初のうちはないので、当然、治療も開始されません。
発症していることに気が付かないで、悪化させてしまう患者さんが多いと言われています。
この2型糖尿病は、糖尿病になりやすい人のタイプがあり、例えば、肥満や過食の方がそうです。