医学が日夜、進歩していて、新しい治療法が出てくることは、糖尿病患者にとって、また糖尿病予備軍にとって、とても明るいニュースだと思います。
改定された糖尿病の診断基準において、チェックされるのは血糖値だけではありません。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と呼ばれている、過去1ヶ月から2ヶ月間の平均血糖がわかる値が現在では、使われるようになっています。
糖尿病の診断には、どのようなことが現在のチェック項目になっているのかと言いますと、空腹時や、ブドウ糖負荷後の2時間、また、随時、これらの血糖値のいずれかが、基準値を超えていること。
それから、HbA1cが6.1パーセント以上であることです。
このような方は糖尿病と診断されています。
また、これまで行われていた糖尿病の治療は、みなさんもご存知のように、食事療法と運動療法が基本でした。
それで不十分だと考えられる場合、薬が使われていました。
さらに、症状が悪化すれば、インスリン製剤を使っていました。
ですが、最新の糖尿病治療法では、早い段階からインクレチン関連薬も使って、薬物療法を積極的に取り入れています。
必要に応じて、糖尿病を発症した直後からでも、すぐにインスリン製剤も使う治療がスタートしています。
これによって、血糖値をよい状態にキープし、インスリンを分泌している、すい臓の機能が良い状態に保たれ、標準的な血糖値を維持することが可能になります。
もし、症状が出る前に発見できて、体に不自由が起こらないまま、治療によって回復できるとしたら、それはとても素晴らしいことだと思います。