糖尿病の症状には、血糖値が高いことが原因で起こる症状と、それを放置したことが原因で起こる合併症との二種類がありますが、今回は、血糖値が高いことが原因となって起こる症状についてお話したいと思います。
血糖値が高いということが、まず糖尿病の初期段階からの症状のひとつですが、このときに身体に起こってくる変化というのは、とりたてて酷いものではありませんので、一般的には気付きにくいです。
たとえば、あなたも聞いたことがあるかもしれませんが、非常に喉が渇きやすくなります。
いつも水分が不足気味のかたは、気が付きにくいかもしれませんが、今までめったに喉が渇くということがなかったにもかかわらず、喉の渇きが気になってくるようでしたら、要注意です。
また、喉が渇いて仕方がないので、水分をたくさん摂るようになりますから、その分、お手洗いに行く回数も増えます。
何故、血糖値が高くなると喉が渇くのかと申しますと、血糖値が高いという状態は、血液に含まれる糖の濃度が濃すぎるため、身体はそれを薄めようとして水分を欲するのです。
身体はちゃんと警告を出してくれているようなものなのですね。
この症状は、明らかに普段と異なっているにもかかわらず、単に塩辛いものを食べたからだろうとか、暑いからだろうとかで、あまり気にしないかたもいらっしゃいますが、一日だけでおさまるものでもありませんから、何日も続くようでしたら、必ず病院へ行ってみてください。