血糖値が高いことが原因で出てくる症状は、まだ他にもいくつかあります。
食欲が旺盛になるというのもそのひとつです。
この症状は、必ずしも血糖値が高いかた全員にあてはまるものではないようですが、それまでに比べて、食欲が旺盛になってきたら、なにかおかしいというように気付くと早期発見につながります。
一般的に、糖尿病のかたは太っている、という認識があるようですが、食欲が旺盛になってきてコントロールできず、どんどん食べてしまう場合、確かに体重も増えますし、見た目も太ってきます。
ただし、その後また痩せてゆくという症状もありますので、「糖尿病のかたは太っている」と、一概に言うことは出来ません。
非常に痩せていても糖尿病であるというかたは多いのです。
そのあたりの間違った知識を、今回、改めておくと良いですね。
そして、どうして血糖値が高くなると食欲旺盛になってしまうのかと申しますと、健康なかたの場合、食後、血糖値が高くなることによって満腹中枢が作動し、脳が「もう食べ物は充分です」といった合図を送ってくれるものなのですが、糖尿病になってしまいますと、インスリンが一時、過剰に出る時期があるのです。
このことが原因となって、これら一連の調節が、スムーズにいかなくなるのです。
その結果、満腹中枢に、もう食べ物は充分だという合図が送られないので、まだもっと食べたいと思ってしまうのです。
最近、食欲が旺盛でおかしいなと思い当たるかたは、すぐに病院へ行ってみましょう。