糖尿病の症状の中で、血糖値が高くなるのが原因で出てくる症状は、なかなか気づきにくいものが多いですが、ご自身の身体に表れる症状ですので、少し気を付けていれば、普段と違っていることに、必ず気付くはずです。
今回、ご紹介する症状もそうです。
血糖値が高くなりますと、非常に疲れやすいという症状が表れます。
少し身体を動かすのもだるくて仕方のない感じです。
この場合でも、多くのかたがたが、普段の仕事疲れが原因であるとか、年とってきたのが原因であるとか思ってしまうのですね。
しかし、いつもの疲労であれば、一日ゆっくり休養することで、だいぶ回復することも多いのですが、血糖値が高いのが原因で疲労を感じる場合には、いくら休んでもなかなか回復することがありません。
それで、なにかおかしいなと気づいてくれれば良いのですが。
どうして、血糖値が高くなると疲れやすくなるのかと申しますと、尿の中に体内にある重要な成分が、どんどん溶けだしていってしまうからなのです。
通常、糖尿病と聞きますと、その名前から察しをつけて、尿の中に糖分がどんどん出て行ってしまう病気というように捉えられる場合が多いですが、これは正確ではありません。
もちろん糖も排出されるのですが、排出されない場合もありますし、糖以外に骨を形成しているカルシウムなども溶けてゆきますし、少量でも身体にとって非常に重要な働きをしているミネラルなども排出されてゆきます。
その結果、脳にいく血液が減少し、頭の働きも鈍くなると同時に、全身がだるいような症状が出てくることになります。