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  • 糖尿病の合併症その3

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    糖尿病 治療

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    糖尿病 治療

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    2017/05/01

    糖尿病 治療

糖尿病の合併症その3

糖尿病 治療

特に目の病気は、糖尿病が長く続いた患者さんに多く起こっています。

私の知り合いでも、糖尿病を長く治療中の方がいますが、最終的には、目がかなり悪くなってきました。

年齢のせいもあるでしょうが、今はほとんど目が見えていないようで、生活にとても困っている様子です。

目の治療も出来ず、視力が著しく低下したまま、日常生活をしています。

このように、糖尿病は、症状が進むと目に、いろいろな影響が出てきますが、網膜症や、白内障などが合併症としていちばん多いものです。

網膜症は、網膜の細い血管の中に、小さなコブが出来てしまったり、出血が起きたりして、視力が著しく悪くなる病気です。

糖尿病の治療で、この網膜症を防ぐためには、正しい治療を受けることはもちろんですが、細小血管の病変を変化させてしまうような要素があるほかの病気、例えば、高血圧などもちゃんと治療することが大切です。

心臓病の中で、糖尿病と最も関係のあるものは、冠状動脈硬化です。

この動脈硬化があると、狭心症、また、心筋梗塞が起きやすくなります。

日本人は、もともと高血圧の方が多いですが、糖尿病になってしまうと、通常よりも高血圧が起きやすい体になります。

ですから、動脈硬化に高血圧が合わさると、脳卒中が起きやすくなります。

そして、糖尿病を治療している方が、脳卒中になってしまうケースにおきましては、ほとんどが脳出血ではなく、脳血栓なのです。

脳血栓は、脳梗塞、また、脳軟化症があげられます。

糖尿病の合併症その2

糖尿病 治療

2型の糖尿患者であっても、病状が進んでしまうと、インスリンの分泌量が減ることがあります。

また、体がインスリンへの抵抗性を持ってしまって、抵抗性が高くなることで、血糖も高くなるケースがあります。

体内のこのようなインスリン不足状態に加え、風邪などの病気をしたり、暴飲暴食をしたり、ストレスがたまったりして、血糖が著しく高くなると、意識を失います。

これが糖尿病性昏睡です。

人間は、風邪を引いたり、ストレスが与えられたりすると、それらに対抗するため、エネルギーが必要となります。

エネルギーが必要になった体は、肝臓を働かせて、糖を作って、血糖値を上げようとします。

こうして、血糖値が高くなり、元気になろうとしているのです。

これは、もともと体が持っている、自分で自分を治療しようとする自然な反応です。

糖尿病を治療中で、インスリンが足りない状況であっても、血糖は上がろうとしています。

ですから、糖尿病の方では、糖がどんどん溜まっていく高血糖の事態に陥るのです。

インスリンが発見されてから、意識を失うという、この合併症は激減しています。

糖尿病性昏睡が減ってきた代わりに増えてきた合併症が、血管合併症です。

この病気は、比較的、大きな動脈に対して起こる、みなさんもよくご存知の病気の動脈硬化と、細い動脈に起こる、細小血管症があります。

血管病変は、目の病気になって出てきたり、心臓病になったり、高血圧になったり、腎症になったりします。

また、神経障害や、皮膚病なども糖尿病の合併症です。

糖尿病の合併症その1

糖尿病 治療

糖尿病は、初期の段階では特に自覚できるような症状も見られませんが、治療を受けずにどんどん経過してしまうと、やがて、いろいろな合併症が起こります。

最悪なケースでは、そのために死亡する方もいらっしゃるようです。

また、死亡にはいたらないにしろ、普通の生活ができなくなったり、社会活動ができなくなったりする方もいらっしゃいます。

ですから、糖尿病を甘く見ず、きちんと、治療を受けることが大事なのです。

きちんと、治療をしていれば、悪化せずに、合併症も起こらないで済む方も多いですし、合併症が出たとしても、それが悪化せずに済みます。

糖尿病の中で、一番、恐ろしい合併症と言えば、糖尿病性昏睡です。

高血糖の状態が続くと、昏睡状態に陥る場合がありますが、これは、1型糖尿病の方ですと、インスリンの量を急激に減らした際や、中止した際に起こります。

1型糖尿病の方は、インスリンが分泌されにくいので、インスリン治療を受けている方が多いですが、そのインスリンの量は、血糖値の変化などを見て、医師がそれぞれに合った量を指示しています。

このインスリンの量を、自分で勝手に減らしたり、勝手な判断で、中止したり、そうなると、当然、血糖値が高くなります。

また、2型糖尿病の方では、病気が進行してしまい、インスリンが出なくなったり、インスリンの働きが悪くなったりした際に、糖尿病性昏睡が起こります。

ある程度、普段から、体の中でインスリンの分泌があるのは、2型糖尿病の方の特徴です。

糖尿病の合併症その4

糖尿病 治療

命に関わる大きな病気を、糖尿病が引き起こすのですから、やはり、糖尿病を軽く考えず、治療はきちんと受けるべきでしょう。

それから、糖尿病は腎臓の病気も引き起こします。

糖尿病患者の方のうち、20パーセントの方が、たんぱく尿が出るそうです。

たんぱく尿が出るということは、糖尿病患者においては、腎臓に異常があると考えます。

糖尿病によって、腎臓に病変を起こしていた病気として、糖尿病性腎症、また、ネフローゼ症候群などがあげられます。

そして、糖尿病に特有な腎臓の病気としては、糖尿病性糸球体硬化症があり、症状は浮腫や、たんぱく尿、高血圧などです。

また、糖尿病の合併症で神経障害もあります。

30パーセント異常の方が神経痛を訴えたり、手足のしびれ、ピリピリ感、また、感触が鈍ったり、足の裏がほてったりするようです。

このように、糖尿病で神経の障害が発生したものを、糖尿病性神経障害と呼んでいます。

ほかにも、糖尿病を放置しておけば、合併症として、肺結核や、皮膚病にもかかりやすくなります。

湿疹、またずれ、掻痒症、おできなどの皮膚病です。

それから、脂肪肝や、胆嚢炎、耳下腺の腫腸、また、歯槽膿漏、性欲の減退などの症状も出るようです。

糖尿病だと診断された方は、糖尿病がそれだけで終わらずに、他の疾患を引き起こさないよう、きちんと治療を続けて行きたいものです。

場合によっては、日常生活が不自由になるばかりでなく、最悪、死亡してしまう方もいますので、そう考えると糖尿病は軽く見てはいけない病気なのです。