腰痛の治療は原因を明確にしてから、行うことが大切です。
原因によって温めるべきか、冷やすべきかなどの対応が違ってくるからです。
腰痛と聞くと、立ち仕事とか運動不足と言ったことが原因だと考えがちですが、それだけではありません。
原因を知ってから改善するようにしましょう。
あまり知られていない原因としては内臓疾患があります。
内臓の病気が原因で、神経を圧迫して腰痛となってしまうのです。
ただ、原因がはっきりしていれば、改善することは比較的容易と言えるでしょう。
もちろん、原因となる疾患によっては治療が難しい時もあります。
内臓疾患による腰痛は注意が必要です。
一般に腰痛を感じるようになると整形外科で診てもらうことになります。
しかし、内臓疾患であれば整形外科で原因を特定することはできません。
腰痛の原因を区分けするために、自分でできることがあります。
腰痛を感じている時に姿勢を変えて、症状がどうなるかです。
変化がなければ内臓疾患の可能性があります。
また、内臓疾患の場合は急な痛みではなく慢性的な痛みとなります。
腰痛の原因となる内臓疾患も幅広いため、特定は内科で検査してもらわなければなりません。
重症な病気もあります。
腎臓結石、癌、前立腺肥大症、胃潰瘍、胆管炎、消化器癌、子宮筋腫などはすぐにでも治療を始めなければなりません。
また、風邪やインフルエンザでも腰痛となります。
この場合は腰痛以外の自覚症状があるため、わかりやすいですね。
腰痛で悩んでいる人の多くが痛みのために歩くことを避けるようになります。
もちろん、ぎっくり腰などは立ち上がることさえできない激痛です。
しかし、腰痛を改善するために歩くことがいいと言われているのも事実です。
腰痛になると痛いため歩かなくなり、それがさらに腰痛を悪化させてしまうのです。
したがって、少し痛みを感じても歩くことを習慣づけることが大切です。
症状によって歩く時間や距離は加減しなければなりません。
また、この場合の腰痛とは慢性的なもので原因も特定できていない場合です。
病気などが原因の場合は運動が逆効果となってしまうこともありますから注意が必要ですね。
さて、腰痛改善の歩き方です。
ただ歩くのではなくポイントを押さえることが大切です。
背中を伸ばして姿勢よくしてから、歩くことが大切です。
歩く時間は毎日15分でいいでしょう。
運動として散歩をしているわけではありませんから、汗をかくほどの運動量は不要です。
時間よりも姿勢が大切であることが実験の結果明らかになっています。
歩いている時は自分の姿勢に注意を払いましょう。
そこに集中すれば、腰痛のことを考えずに済むからです。
痛みを感じなければ、スムーズに歩くことができます。
それによってだんだんと改善していくのです。
歩くことを義務だと思うのではなく、楽しみだと思うことも大事です。
気持ちが腰痛を改善してくれるのです。
ただ、自己判断するのは危険です。
整形外科などで一度診察してもらうことを忘れないようにしてください。
若い人でも腰痛持ちの人はたくさんいます。
原因は明確ではなくても腰痛を改善するためにストレッチをしてみませんか。
多くの慢性的な腰痛の改善ができるでしょう。
ただ、ストレッチをしても、改善の兆しが見られない場合は別の原因があると考えられますから病院で検査をしてもらうことが大切です。
腰痛改善のストレッチは腰を回すことがメインとなります。
立った姿勢では腰に負担をかけますから、横になった姿勢でストレッチをするようにしましょう。
具体的なストレッチのやり方はインターネットなどで調べるとすぐにわかります。
代表的なストレッチとしては仰向けになって、足を左右に動かすことです。
腰の部分が十分に回転するようにしましょう。
もちろん、スピードを付けて勢いよく回すのではなく、ゆっくりと無理せず回してください。
背骨が伸びて、気持ちよくなるはずです。
日常は立った姿勢で仕事をすることが多いですから、このようなストレッチは腰痛改善効果が高いでしょう。
ただ、横になるストレッチができるのは自宅に帰ってくつろいでからだけです。
仕事中や台所で食事の用意をしている時にできるストレッチがおすすめです。
意識的にストレッチをするのではなく、日ごろの生活習慣を変えることで腰痛改善ができる場合もあります。
中腰にならないようにするとか、重いものを持ち上げる時は気を付けると言ったことです。
姿勢が悪いと腰痛になると知っていますから。
ストレッチをすることで姿勢の悪さも改善できるはずです。
腰痛は原因がわからない病気の代表のようなものです。
仕事での疲労などが腰痛となる場合もありますし、病院で調べてもらっても原因がわからないことも多いでしょう。
いいえ、わからないことの方が圧倒的に多いのです。
だから腰痛を改善せずにそのままにしている人が多いのですが、腰痛の原因が別の病気であることも少なくありませんから、油断しないことが大切です。
痛みを感じるようになったら早めに医師の診察を受けることです。
もちろん、原因はわからないかもしれませんが、診察を受けることで安心することができるでしょう。
もちろん、病気が見つかった場合にはすぐに治療をするようにしましょう。
腰痛の原因となる病気をいくつか上げてみましょう。
腰部脊柱管狭窄症は脊髄の中にある脊柱管が狭くなってしまう病気です。
50代以降に多く見られる病気ですから、老化によるものと考えていいでしょう。
歩くと痛くなりますが、休むとすぐに改善します。
それから、女性の場合であれば子宮や卵巣に何らかの病気が潜んでいる場合もあります。
月経の時に腰痛が強くなる場合には子宮内膜症や子宮筋腫が疑われます。
腰痛だからと甘く見ないことですね。
大動脈瘤、膵炎、尿路結石でも腰痛となります。
脊椎が正常な位置ではなく、ずれてしまう病気は腰椎すべり症です。
姿勢を安定させることができなくなる病気です。
いろいろな病気が原因としてありますが、どれも重い病気です。
腰痛を長い間放置しておくのは、かなり危険だと思ってください。