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糖尿病からくる合併症(6)

糖尿病 症状 原因

血糖値が高い状態が続いて、糖尿病と診断されますと、やがて非常に感染症にかかりやすくなります。

これも合併症のひとつです。

何故、感染症にかかりやすくなるのかと申しますと、身体の免疫が弱まってくるからです。

通常、健康なかたが風邪にかかったとして、2~3日、風邪の症状で苦しんだとしても、やがて自然に回復に向かいます。

これは、免疫が正常に働いているお蔭なのですね。

しかしながら、糖尿病になってしまいますと、免疫がちゃんと働かなくなってしまうのです。

それが原因となって、さまざまな感染症にかかってしまうことになります。

たとえば、健康なかたには、なんてことのない風邪のような症状であっても、糖尿病のかたがかかってしまうと、いつまでも長引いてしまうことになるのです。

それが、高齢者のかたですと、風邪から肺炎になりやすく、命を落とす結果にもなり得ます。

また、健康なかたにとっては、まったく無害な菌であっても、糖尿病のかたにとっては害になってしまう細菌もあります。

免疫が弱るということは、そういうことなのです。

ですから、糖尿病そのものが原因で亡くなるかたよりも、こういった合併症が原因で亡くなるかたのほうが多いわけですね。

糖尿病になって、しっかりした治療を行わなければ、どなたでも合併症になってしまいますから、本当に注意が必要なのです。

自覚症状がないからといって油断してしまいますと、いずれ辛い思いをしたあげくに、命を落とします。

糖尿病からくる合併症(5)

糖尿病 症状 原因

糖尿病、つまり血糖値が高いことが原因で発症する合併症のうち、もっとも多くのかたに現れやすいものを「三大合併症」と言いますが、それ以外の合併症も多数、あります。

ある人には、三大合併症よりも、その他の合併症のほうが強い症状で出てくるかもしれません。

三大合併症以外の合併症でも、決して油断がならないものばかりですので、その他の合併症につきましても、よく覚えておいていただきたいと思います。

特に、現在、血糖値が高めのかたは、これから先、細心の注意を払うためにも読んでおいたほうが良いでしょう。

血糖値が高いということは、血液中に糖がたくさんありすぎて、細い血管を上手く血液が流れないということですから、それを考えますと、他に現れる症状もいくつか想像がつくのではないでしょうか。

まず一つには動脈硬化ですね。

動脈硬化は文字通り、動脈が硬化してゆくという症状の病気です。

硬化する原因となるのは、脂肪やコレステロールで、これらが血管の内壁に蓄積してゆくため、血管が硬くなってゆくのです。

硬くなるというのは、丈夫になるということではありませんよ。

柔軟性がなくなり、ちょっとした刺激が原因で切れやすくなってしまうということなのです。

脂肪やコレステロールでいっぱいの血液のなかに、さらに糖分が加わったなら、ただでさえ動脈硬化になりやすいのに、どんどん拍車がかかることになりますね。

そして、心臓や脳の血管が詰まったり、切れたりしたら大変なことになるのは、お分かりですね。

糖尿病の合併症はどれも本当に怖いです。

糖尿病からくる合併症(4)

糖尿病 症状 原因

血糖値が高いというのは、本当にたくさんの良くない症状を発症させます。

「糖尿病性神経障害」も、血糖値が高いことが原因で起こる三大合併症のひとつです。

神経障害と言われても、どのような症状であるのか、ちょっとピンと来ないのではないかと思います。

これは、末梢神経の伝達作用に障害が起こってしまう症状ですので、全身のあらゆる部分にさまざまな障害が発生します。

しかも、この神経障害が、三大合併症の中でももっとも早く症状として現れてきます。

なぜ、高血糖が原因で神経にまで障害が起こってくるのかと申しますと、やはり血管に障害が起きてくるからなのですね。

神経細胞に栄養を送っているのも血管なのですから、そこに障害が起こると、神経そのものにも障害が起きてくるのは想像がつきますね。

そして、血管内にはブドウ糖が有り余っているわけですが、それが「ソルビトール」というものに変化して、神経細胞にどんどんたまってゆくことになります。

そうしますと、今度はそれが原因となって神経細胞がちゃんと機能しなくなってしまうのです。

それが、糖尿病性神経障害と呼ばれる症状を引き起こすと言われています。

現在のところは、まだそうであると断言できるところまで研究が及んでいません。

確実な証明が出来ていないのですね。

ですが、血糖値が高ければ、やがて神経障害が発生しますので、どのような経路で起こるものであれ、高血糖にはくれぐれも注意しなくてはなりません。

糖尿病からくる合併症(3)

糖尿病 症状 原因

糖尿病にかかるとやがて発症する合併症の中でも、とくに多くのかたに発症するものを「三大合併症」と呼んでいますが、今回はその中から「糖尿病性腎症」についてお話することにいたしましょう。

糖尿病性腎症というのは、その文字からもお分かりの通り、腎臓に障害が起こってきます。

網膜と同じように、腎臓もまた細い血管がたくさん集まっている臓器ですので、血糖値が高い状態が続くことが原因となって血管を血液が流れにくくなったり、詰まってしまったりという症状が起こってくるのです。

ですが、この症状は通常、とてもゆっくりと進行してゆきます。

腎症になってから30年前後くらいで腎不全になり、腎臓の機能が停止するという感じですね。

ですから、徐々に腎臓が蝕まれていることに気付かないことも多いです。

腎臓の機能が停止したからといっても、すぐに命が危ぶまれるわけではありません。

人工透析という方法がありますね。

現在、我が国で、この人工透析を行っているかたは、20万人以上もいらっしゃるそうです。

あなたのお知り合いにもいらっしゃいませんか。

どんなに大変であるか、お聞きになったことはないでしょうか。

本来であれば、腎臓がするべき仕事を機械でやってもらうのが人工透析なのです。

週に3~4日、一回3~5時間程度もかかるので、日常生活にも支障がでます。

血糖値が高いことが原因で、このような事にもなってしまうのですね。

しかし、早期の治療によって人工透析を免れることが出来ます。

とにかく早い発見のために、日々、身体の調子に注意を払ってください。