糖尿病の症状はひとつだけではありません。
糖尿病になりはじめますと、さまざまな症状が出てくるのですが、しかし最初のうち、それらはとくに珍しいものでもなく、痛みなどの耐えがたい不快感が伴うわけでもありませんので、ほとんどのかたが気付くことないまま時間が経ってしまいます。
ですが、よく観察していれば、ご自身でも、なにかいつもとちょっと違うな、という感じはするはずなのです。
そう感じた時に、気のせいだと決めつけずに、念のためであっても病院で検査をしてみることをお勧めいたします。
さて、それでは今回は、糖尿病の症状についてお話いたしましょう。
糖尿病の直接的な原因となるのは、インスリンの不足、もしくはインスリンの働きが弱いということです。
糖尿病の初期段階におきましては、糖尿病そのものの症状、つまり血糖値が高いことが原因となる症状が現れます。
そして、そこで気付かずにそのまま放っておきますと、今度は合併症といって、血糖値が高いままで放置されてしまったことが原因で発生してくる症状というものもあります。
どちらも、糖尿病にはつきものの症状ですが、初期段階の症状でおかしいな、と気づけば、まだそこで食事療法や運動療法などにより回復の見込みはかなりあります。
これは、インスリン非依存型糖尿病の場合ですね。
合併症が起こってくる段階まで進みますと、回復はなかなか厳しいものとなるでしょう。
そして、大変、つらいことなのですが、合併症として出てくる症状は、悲観的にならざるを得ないものが多いです。
だからこそ、糖尿病と診断される以前から、食生活には気を付けなくてはならないのです。