命に関わる大きな病気を、糖尿病が引き起こすのですから、やはり、糖尿病を軽く考えず、治療はきちんと受けるべきでしょう。
それから、糖尿病は腎臓の病気も引き起こします。
糖尿病患者の方のうち、20パーセントの方が、たんぱく尿が出るそうです。
たんぱく尿が出るということは、糖尿病患者においては、腎臓に異常があると考えます。
糖尿病によって、腎臓に病変を起こしていた病気として、糖尿病性腎症、また、ネフローゼ症候群などがあげられます。
そして、糖尿病に特有な腎臓の病気としては、糖尿病性糸球体硬化症があり、症状は浮腫や、たんぱく尿、高血圧などです。
また、糖尿病の合併症で神経障害もあります。
30パーセント異常の方が神経痛を訴えたり、手足のしびれ、ピリピリ感、また、感触が鈍ったり、足の裏がほてったりするようです。
このように、糖尿病で神経の障害が発生したものを、糖尿病性神経障害と呼んでいます。
ほかにも、糖尿病を放置しておけば、合併症として、肺結核や、皮膚病にもかかりやすくなります。
湿疹、またずれ、掻痒症、おできなどの皮膚病です。
それから、脂肪肝や、胆嚢炎、耳下腺の腫腸、また、歯槽膿漏、性欲の減退などの症状も出るようです。
糖尿病だと診断された方は、糖尿病がそれだけで終わらずに、他の疾患を引き起こさないよう、きちんと治療を続けて行きたいものです。
場合によっては、日常生活が不自由になるばかりでなく、最悪、死亡してしまう方もいますので、そう考えると糖尿病は軽く見てはいけない病気なのです。