糖尿病になって血糖値が高い状態が継続しますと、血液の流れが悪くなってきます。
血液の流れが悪くなってくるのを放置しておきますと、症状はどんどん悪化し、合併症を引き起こします。
合併症につきましてはのちほどまた詳しく説明いたしますが、とにかく血液の流れはいつもサラサラでスムーズにしておくべきものなのです。
血糖値が高いということは、血液の中に非常にたくさんのブドウ糖が存在しているということになります。
本来、健康な時の私たちの身体は、食物を取り入れますとまず、胃で分解されてブドウ糖という栄養分が生成されます。
それは、腸から吸収されて血液中へと出てゆき、体中を巡りながら、各細胞へと行きわたるわけなのですが、日々の生活習慣の乱れなどが原因となって、ブドウ糖が血液中に多量に余ってしまうようになります。
これが、俗に言う血糖値の高い状態、つまり糖尿病なのですが、想像がつきますように、血液中にブドウ糖が多量に存在しているということは、どろどろ状態で流れが悪くなっているのですね。
細い血管の中を、どろどろの血液が流れるところを想像してみてください。
どう考えてもスムーズではなく、途中で止まってしまうこともあるでしょうし、一部分は固まって詰まってしまうこともあるでしょう。
血管が詰まることが原因の症状というと、あなたはどんなものが思い浮かびますか。
まずは、手足の先まで血液が行き渡らずに、常時、痺れや冷えがつきまといます。
また、その他の合併症がどんどん出てきて、身体がボロボロになってゆくでしょう。
もしも心臓や脳の血管が詰まってしまったり、切れてしまったりしたら、命を落とす可能性もグンと高くなります。