糖尿病の予防は大切ですが、すでに糖尿病と診断されたならば症状の改善に努めなければなりません。
具体的にどのような改善方法があるでしょうか。
確実なのは栄養バランスを考えた食生活と適度な運動です。
言い換えれば、これまでの生活があまりにも不健康だったことを意味しています。
神経質になるほどの食事バランスを考える必要はなく、糖分の摂り過ぎなどに気を付ければいいだけです。
糖尿病になる人の多くは甘いものをたくさん摂っています。
それも食事の時間だけではなく、間食や寝る前に食べることも少なくありません。
そして、それが習慣化してしまうことが問題を大きくしています。
改善する方法としては、甘いものを食べるのは週に2日だけと決めればいいでしょう。
それ以外の日は我慢しなければなりません。
糖尿にならない人にとっては難しいことではありません。
できない理由はないでしょう。
それから適度な運動です。
これは運動をする場面を日常生活の中で作ることが大切です。
例えば、電車通勤であれば、駅まで車で送ってもらうのではなく、自分の足で歩くことがよいでしょう。
それだけでもかなりの運動になります。
また、洗濯物を干すのは階段を上がった2階にしましょう。
2階まで洗濯物を運んでください。
重すぎるなら2回に分けると、さらに運動量は増えます。
職場ではエレベーターを使わずに会談で運動をしてください。
糖尿病の改善を真剣に考えているなら、この程度の生活は誰にでもできます。
健康診断を毎年受けているでしょうが、糖尿病の予備軍だと言われた人は少なくありません。
それを改善するためにいろいろなアドバイスを受けることもできるでしょう。
糖尿病の初期段階であれば、生活を見直すことによって、体調を正常に戻すことは可能です。
決して難しいことではなく、自分でできるレベルのことです。
まずは食生活を見直すことです。
糖分の取り過ぎが糖尿病を引き起こしていますから、自分の今の食生活は糖分を摂り過ぎていると考えなければなりません。
3度の食事だけではなく、間食や夜食も思い起こしてみましょう。
肥満体と指摘されても、単に見た目が悪いだけと思っている人は少なくありません。
自分でいいと思っているのだから改善の必要性を感じていません。
しかし、糖尿病は大きな病気を誘発する原因となります。
太るだけで済めばいいのですが、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを確実に高めています。
インターネットで検索するとたくさんの情報がヒットします。
サプリメントを飲めばいいと簡単に考えていませんか。
食事を改善するだけではなく適度な運動も必要です。
毎日の運動で体調は確実に改善していきます。
それによって糖尿病の症状も減少することでしょう。
もちろん、短期間で改善することは現実的ではありませんが、インターネットなどでは簡単に改善できるような表現をしている場合もありますから、注意が必要です。
糖尿病の初期段階はほとんど自覚症状がありません。
何となく生活を改善すれば糖尿病予防になると考えている人は少なくありませんが、改善のポイントを押さえておかなければ効果が得られないケースもあります。
まず、糖尿病の初期段階では自覚症状がないことを理解しておかなければなりません。
つまり、毎年の健康診断で出された結果の数字を見て、少しずつ進行しているかどうかを判断することです。
食生活を改善しているのであれば、その数値は改善の方向に変化していなければなりません。
食生活を考えてみましょう。
お菓子や甘い料理など糖分が多いものを摂り過ぎていないでしょうか。
自分の体重が人並みか、それ以上になっているかはわかるでしょう。
肥満体型の人が糖尿病のリスクが高くなることは医学的に確認されていますから、できるだけ痩せるように心がけなければなりません。
ただ、スタイルをよくすることが目的ではなく、肥満を解消するだけで十分です。
また、一時的な体重減少ではなく、それを継続することが重要となります。
糖尿病は急激に悪化するわけではなく、年単位での変化です。
改善するのも年単位で考えておくことが大切でしょう。
食事だけではなく、運動も重要です。
運動をすることで体内の糖分は消費されますから、必要な糖分は摂取しなければなりません。
運動のやり過ぎには注意しなければなりません。
もちろん、いきなり運動を始めるのではなく、徐々に体を慣らしてください。
高齢になっても、年齢に応じた運動を心がけることがポイントです。
「糖尿病」という病名を、あなたもお聞きになったことがありますでしょう。
現在、日本人の一割近くが糖尿病であるとされていますが、糖尿病の疑いといわれるかたも含めますと、二割ほどの人々がそうであると言われています。
日本人の二割ですよ。
大変な数です。
近年になって、我が国の食料事情は大きく変化を遂げました。
欧米化したのですね。
もちろん食料だけでなく、生活のさまざまな事が欧米化したのですが、食の欧米化はそれまで日本人には少なかった病気をもたらしたのです。
そのひとつが糖尿病なのです。
糖尿病というのは、一言で申せば、インスリンという膵臓から分泌されるホルモンが不足するなどして、常時、血糖値が高くなっている状態が続く病気です。
血糖値が高い状態が続きますと、身体にさまざまな障害が出てくることになります。
この症状につきましては、後ほど詳しい説明をいたしますが、やっかいなことに糖尿病の初期、つまり血糖値が高い状態が続くようになっても、最初のうちは症状を自覚できないのです。
人は、強い痛みなどの症状が出る場合にはすぐに病院へ行くものですが、自覚できる症状がないので、糖尿病になりつつあることに気付かず早期発見が難しくなっています。
糖尿病の原因は、なんと申しましても、やはり食生活です。
さらに、遺伝的要素やウイルス感染、免疫系からの場合もあります。
原因が遺伝や免疫系からではどうにもしようがありませんが、それについてお話するまえに、糖尿病には二種類あるということを覚えておいてください。